今回は「地方公務員の出世する部署はどこなのか」をテーマに解説していきます。
出世する部署の職員はたいてい優秀で、共通するスキルを持っているんですよね。
本記事を書いている私は、
公務員(市役所)→大手民間企業→公務員(区役所)という経歴の持ち主です。
そのため、本記事では
- 公務員はどの部署が出世するの?
- 自分は出世コースに乗っているのかな?
こんな疑問を持っている方のために、実体験から地方公務員が出世する部署を解説していきます。
公務員として出世したい人や、公務員に転職して出世したい社会人には必見の内容です。
ぜひ、最後までお読みください!
ちなみに、出世したい人にオススメの資格についても下記の記事で紹介しているよ。参考にしてみてね。【出世にも使える!】公務員にオススメの資格3選
目次
地方公務員(市役所、県庁)の権力構造を知ろう
地方公務員の出世する部署で共通して言えることは、他の部署よりも圧倒的に 「与えられている権限が大きい」ということが言えます。
自治体運営を担う中核の部署では、特に「ヒト」や「カネ」に関する権限が大きいのが特徴 です。
また、権限が大きいだけに、複雑で難しい仕事を扱うことが多いため、優秀な人が配置され ることになります。
もちろん、仕事は激務になります。
そのため、出世する部署では基本的に残業時間も多く、体力が必要とされます。
また、周りの公務員も優秀な人が多いため、実力を比較されながら責任のある仕事をこなしていく必要があるんですよね。
激務に耐えながら仕事をこなし、さらに出世コースを勝ち抜いていかなければならないって ことです。
地方公務員が出世する部署5選
では、次に出世を期待されている公務員が所属する部署を見ていきましょう。
具体的には以下のとおりです。
1.人事課
2.財政課
3.企画課
4.国・民間企業への出向者
5.自治体の最重要課題を扱う部署
順に解説しますね。
出世部署の筆頭が「人事課」です。
自治体の「人事」を担っており、適切に人を配置することが求められている部署です。
自治体を運営しているのは公務員という人ですから、適切に人を配置しなければ自治体運営がままならなくなります。
そうした意味でも、非常に重要な部署と位置付けられています。
近年は、公務員の人数を削減していく風潮がありますから、人員の管理や適切な職員配置を今まで以上に求められている状況です。
また、どの部署も優秀な人材を配属したいと思っているため、人員配置に決定権のある人事課長は、他の部署の管理職よりも影響力という意味で、立場が上です。
人事異動が迫る時期は、人事課の公務員は連日深夜まで残業している傾向がありますね。
自治体の予算を司る「財政課」も出世コースの筆頭です。
あらゆる部署の予算は、財政課の査定を受けて作成されことになります。
財政課の予算担当者は一人ひとりが自分の担当する部署を持ちます。
担当する部署の事業について把握し、その予算編成が妥当であるかを判断することが求められるんですね。
また、予算編成について上司への説明責任もあるため、予算の編成時期には特に残業が多くなる傾向があります。
実際に私も、予算編成の時期には、財政課の職員から何度も予算の根拠や、担当事業について説明を求められました。
財政課の職員は体力はもちろんのこと、担当部署の複数の事業を理解する必要があるため、 頭の良い公務員が多いです。
一方で、お金の管理をしていることもあるため、上から物を言う堅い人が多い印象もあります。
財政課の職員から電話がかかってくるとドキッとするのは公務員あるあるだよ!
3つ目は「企画課」です。
自治体の総合計画や基本方針などを担当し、その自治体の未来の方向性を決めていく非常に重要な部署です。
計画を作成するには必然的に行政のトップ(市長、知事など)の意向が関わってくるため、 組織の中核を担うことになります。
また、自治体の計画を作成する際には、各事業の所管部署と調整して作成していく必要があります。
そのため、企画課の公務員は、調整能力に長けいている優秀な人材が集められることが多いです。
当然、そうした職員は将来を期待されている公務員ということになります。
地方自治体の公務員は、国や他の自治体、さらには民間企業へ出向する場合もあります。
そうした場合は、その自治体を代表して出向するため、優秀な職員が抜擢されることになります。
職員の出向に関しては、希望を募った上でどの職員を出向させるか審査し決定されます。
出向した公務員は出向先で学んだことを、自分の自治体に還元することも同時に求められます。
私の所属する自治体では、東日本大震災の被災地に派遣されている公務員や、民間企業(東 証一部上場企業)に出向している公務員もいます。
出向している職員は、任期を終えて戻った後出世コースに乗っているケース が多い印象だよ!
自治体によって行政課題は異なりますが、その自治体の最重要課題を扱う部署も出世部署と言えるでしょう。
例えば、私の所属している自治体は、待機児童の人数が他の自治体よりも多い状況です。
そのため、待機児童対策を行う保育課には、期待されている公務員が配属される傾向があります。
こうした最重要な課題は、各自治体によって異なるため、一概にどの部署が出世コースかは言えません。
しかし、どの自治体にも当てはまると言えるでしょう。
地方公務員が出世するのは幸せなこと?
民間企業で働く人もそうですが、公務員として長く働いていく中でだれもが悩むのが 「出世することが幸せなのか」という悩みです。
公務員として出世していくと、 係長、課長、部長など役職が上がることになりますが、そこまでお給料が増えるわけではないんですよね。
役職が上がれば上がるほど、議会での答弁や部下の管理など責任が大きくなり、プレッシャーも増えていきます。
そうしたプレッシャーに押しつぶされ、病気で休むようになってしまった方や、自ら命を絶ってしまった人を、私も何人か知っています。
出世をすればするほど、権限も大きくなり、影響力があることをできるようになるのは確かです。
一方で、責任やプレッシャーが大きくなることも間違いないので、自分の生き方(価値観)に合っているのかどうかを働きながら考えていくことが大切になります。
出世コースを外れ出先でまったり生きるのも一つ
いわゆる出世部署や、権限の大きい部署は「本庁」、現場に近い部署を「出先」と呼びます
が、優秀な人ほど中枢部である本庁に配属される傾向があります。
そのため、「出先」に配属されると、出世コースから外れた、と言われることがあります。
若い時は、経験の意味で「出先」に配属されることもありますが、やはりある程度の年数を経験した公務員が配属されると、出世コースを外れたと考えて良いでしょう。
しかし、私の周りでは出先に配属されることを望んでいる公務員が多くいます。
出世してもそれほど給料ももらえず、連日の残業に耐えなければなりません。
それなら一層、激務ではない出先に配属され、定時に帰宅して自分の趣味や家族との時間を大切にする。
そうした生き方も、立派な一つの生き方だと思います。
お金や権力よりも別の幸せな形を見つける。
こうした公務員が増えている、というのが私の肌感です。
いずれにせよ、自分が公務員としてどのような働き方をしていきたいか、ということを日々感じながら、価値観を決めていくことが大切だと思います。
【まとめ】地方公務員が出世する部署はどこ?
今回は、地方公務員が出世する部署はどこなのか、についてご紹介しました。
自治体によって多少違いはあるものの、以下の部署は出世を期待されている部署と言って間違いないです。
「ヒト」「カネ」「モノ(計画)」を握る部署は、出世コースの筆頭なんですよね。
希望する、しないにせよ配属されている人は期待されるいるということです。
ちなみに、「公務員に転職して出世したい」と考えている社会人には、クレアールの「社会人のための公務員転職ハンドブック」がオススメ。
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