こんにちは!たいせーです。

同期よりも早く出世したい。出世している人はどんな人かな?

出世するメリットとデメリットを詳しく知りたいな
民間企業だと、
- 営業成績で今期はNo.1だった
- 自分の新規企画が採用された
上記のように、出世を決める評価指標が整っている企業が多いです。
ですが、公務員はそうした目に見える数字で評価はされません。
むしろ、そうした評価指標が公務員にはないんですよね。
では、公務員はどんな人が出世しているのでしょうか。
この記事では、出世する公務員の特徴について紹介します。
この記事を書いている私は、公務員(市役所)→大手民間企業→公務員(特別区)という経歴の持ち主です。
出世している人は明らかに他の公務員とは違う能力があります。
リアルな実体験をもとに解説するので、出世したい人には有益な情報がたくさんあるはずです。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお読みください!
目次
出世する公務員の特徴3選

出世する公務員の特徴は以下の3点です。
- コミュニケーション能力が高い人
- 調整能力がある人
- 精神的に打たれ強くて体力がある人
順番に解説します。
①コミュニケーション能力が高い人
まず出世する人は「コミュニケーション能力」が高いです。
当然ですが、出世して課長以上になれば、議会などの場で説明するケースが多くなります。
そんな時に、
- 理路整然と説明できない
- 相手を納得させる交渉ができない
こんな公務員がいたら困りますよね。
そのため、コミュニケーション能力が高くないと出世は難しいです。
ちなみに、出世しなくても公務員は思った以上に人に説明する機会が多いです。
たとえば、
- 窓口で高齢者に申請の手続きを説明する
- 予算の根拠について財政課の職員と交渉する
こんな感じですね。

分かりやすい説明ができる人は、上司の評価も高くなるから出世しやすいよ!
②調整能力がある人
次に「調整能力」がある人は出世します。
出世部署や、課の庶務係に配属されると特にこの能力が求められます。
調整業務とは、大まかに言えば、
当事者の間に入って調整する仕事のこと
を言います。
たとえば、
- 外部からの調査依頼を担当所管に依頼して取りまとめる
- 大きな会議の出席者や場所、日時の段取りを決める

調整能力っていうのは、関係者の間に入って物事を進める能力のことを言うんだね!
出世部署は、こうした調整業務が多いんですよね。
そのため、調整能力が高くない人は、出世部署にいくのは難しいですね。
③精神的に打たれ強くて体力がある人
個人的には、一番出世に大切だと思うのが
「精神的に打たれ強くて体力がある」
人です。
なぜなら、出世する人が配属される部署はハードワークが求めらるからです。

いわゆる激務ってことだね!
特に出世する人は以下の部署に配属されることが多いです。
1.人事課
2.財政課
3.企画課
4.国・民間企業への出向者
5.自治体の最重要課題を扱う部署
共通するのは、とにかく業務量が多いこと。
平日の残業はもちろん、繁忙期は土日出勤も余裕であります。
しかも、上司や同僚も意識高い系の人が多いので、ぶっちゃけプレッシャーも尋常ではありません。
仕事ができるのももちろん大切ですが、
- 長時間の残業に耐えられる体力
- 精神的にタフであること
これが公務員として出世するのに重要な能力です。
ちなみに、地方公務員の出世する部署についてもっと知りたい方は以下の記事もご覧ください。

公務員が出世するメリット・デメリット

ここからは、公務員が出世するメリットとデメリットについて解説します。
両方をしっかりと理解しておけば
出世したけどこんなはずじゃなかった!
とならないですからね。
出世するメリット

まずは、メリットから。以下の3点です。
- 年収が増える
- 周囲からの見る目が変わる
- 天下りができる
①年収が増える
当然ですが、出世すればそれだけ年収が上がります。
公務員の給与は年功序列で上がっていきますが、役職の高い方が給与は高くなります。
市役所の場合、
係員→係長→課長→部長→副市長
の順に高くなりますね。
役職が上がれば、数百万も年収が違うので出世する最大のメリットと言えます。

出世して役職が上がると、退職金も全然変わってくるよ!
②周囲からの見る目が変わる
出世していけば、
- あいつは出世街道に乗ってるな
- さすがあいつはできる奴だ
こんな感じで同じ組織の同僚からも一目置かれます。
出世して管理職になれば、外部にも名前が公表されます。そうなれば、世間体はグッと良くなりますね。
ただでさえ、公務員は社会的信頼が高い職業。
住宅ローンが組みやすいのも公務員の信頼の証です。
役職が上がれば、これ以上ないステータスになりますよ。
③天下りができる
私が所属していた市役所にも天下りのコースが存在していました。
いわゆる、市役所の外郭団体のポストですね。
出世して課長級以上になれば、そうしたポストに天下りすることもできます。
確かに、以前より天下りできるポストは減ってきているようです。

とはいえ、出世すればおいしいポジションを得られる可能性がグッと上がるね!
出世するデメリット

次はデメリットです。
- 責任が増える
- 時間外手当が出ない
- 議員や議会対応に追われる
①責任が増える
出世すればできることも増えます。
しかし、その分責任も増えます。
たとえば、何かの不祥事が見つかれば、謝罪するのは管理職です。
責任が増えて、精神的に辛くなることもあるはずです。
私の所属していた組織でも、自ら命を絶った課長がいました。
出世するなら責任が増えることも意識しましょう。
②時間外手当が出ない
公務員は、係長までは時間外手当(残業代)が出ます。
しかし、出世して課長以上になると残業代が出なくなります。
その代わり「管理職手当」という一律の金額が支給されます。
もし、あなたが課長以上になって
- 残業がめちゃくちゃ多い
- 休日出勤ばかり
だと、管理職手当しか出ないので、損することになります。

課長よりも、係長の方が残業が支給されて給与が多いってこともあるんですよね。
③議員や議会対応に追われる
先述のとおり、出世すれば議員や議会対応もしなければなりません。
議会が始まると、議員からの質問に対して
- 答弁書の作成
- 議会での説明
など、かなり忙しくなります。
議会で答弁した場合、答弁の内容が自治体の公式見解になります。
そのため、関連部署と内容についてすり合わせなど、調整に時間がかかります。
実際、私の経験からも議会中は、夜遅くまで残る管理職が多かったですね。

出世して課長以上になると、議会対応に追われるんだね!
公務員が出世するには何が大事?


出世する公務員の特徴とメリットは分かった。でも、どうしたら出世できるのかな。
出世するのに必要なのは以下の2点です。
- 仕事で成果を出して上司に評価される
- 仕事だけでなく人間性を認められる
それぞれ解説します。
①仕事で成果を出して上司に評価される
結論はズバリ、上司に評価されること。上司に評価されれば出世できます。
そして、評価されるというのは「仕事で成果を出して認めてもらうこと」です。
たとえば、あなたが係員なら上司である係長と課長に認められる必要があります。
まとめるとこんな感じですね。
- 部長なら→副市長に評価される
- 課長なら→部長に評価される
- 係長なら→課長に評価される
- 係員なら→係長、課長に評価される
もちろん、上司と仲良くなって気に入ってもらうことも大切です。
しかし、仕事で成果を出していない人を出世させると、
- 上司と仲が良いからあの人は出世したんだ
- 出世した上司は全然仕事ができない
無能な人を出世させると、出世させた上司の評判も悪くなりかねません。
そのため、出世する人はやはり仕事ができる人が多いです。
出世したいのであれば、何より仕事で成果を出すことが大事です。

自分の周りでも早く出世している人は、激務部署で成果を出している人が多いよ!
②仕事だけでなく人間性を認められる
当然ですが、仕事で成果を出していたとしても
- 自分の成果を自慢して周りの職員に冷たい
- 同僚の仕事を全く手伝わない
こんな公務員は上司から評価されにくいですね。
いくら仕事ができたとしても、評価する上司に
コイツは出世させてあげたいな
そう思ってもらえないと出世はできません。
実際、私が所属していた部署の上司は、
「自分の言うことをちゃんと聞いてくれる可愛いやつは出世させる。評価するのは結局人間だから、好き嫌いは出ちゃう」
と言っていました。
上司に可愛がられて人間性を認められることも、出世にはとても大事です。
【まとめ】出世する公務員の特徴と出世のメリット・デメリット

出世する公務員の特徴は、先述のとおり以下の3つです。
- コミュニケーション能力が高い人
- 調整能力がある人
- 精神的に打たれ強くて体力がある人
出世したい人は、毎日の仕事で上記の能力を伸ばすことが大切です。
もしあなたが、出世部署に異動になれば、評価されている証拠。
組織の上を目指して頑張ってください。
とはいえ、出世するかどうかは価値観の問題でもあります。
出世するメリットとデメリットを考えて、どのように振る舞うか考えながら公務員生活を送ってくださいね。

